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襖絵見学 / 『 青蓮院門跡 』
2022年7月22日
おはようございます。
エス・バイ・エル和歌山 オリエントホームズ の
三島 です。
今日は襖絵のお話をさせていただきます。
先日京都市東山区粟田口にある『青蓮院門跡』に
仕事の参考にと襖絵見学に行ってまいりました。
手掛けたのはロックな壁画絵師「Ki-Yan」。
「Ki-Yan」こと木村英輝は、「平成の琳派」とも
称されるロックな壁画絵師です。
1942年に大阪に生まれ京都市立美術大学を卒業。
日本のロック黎明期オーガナイザーとして数々の
音楽イベントをプロジュースし還暦を迎えてから
絵師になったと異色の経歴の持ち主だそうです。
「ライブな街に絵を描きたい」という想いから、
キャンパスではなく「壁」を創作の舞台とし、
これまでに手掛けた壁画は国内外で180以上。
大胆な構図にキレのある躍動感、鮮やかな色彩が
特徴のKi-Yan作品は、一度見ると忘れられない
ほどのインパクトを残します。
京都にある『青蓮院門跡』は、そのki-Yanの
代表作が見られる場所のひとつとして有名です。
平安時代に最澄が比叡山延暦寺に造った僧坊
「青蓮坊」をその起源とし、代々皇族や貴族が
住職を務めてきたという由緒あるお寺です。
「門跡 (もんぜき) 」とは、皇室や貴族が入寺する
格式高い寺院やその住職のことで青蓮院門跡は、
三千院、妙法院ともに、天台宗の三門跡寺院と
されております。
2005年青蓮院門跡に新風が巻き起こったそうです。
ロックな壁壁絵師KI-Yanが客殿である華頂電殿に
まったく新しい襖絵を描いたのでした。
寺院らしく、蓮の絵を大胆に描いた作品は、
「LOTUS」。
「極楽浄土」「生命賛歌」「青の幻想」3つの
パートからなり、一間ごとに趣の異なる絵が
描かれています。
蓮に止まったトンボや飛んでいるトンボ . . .
蓮の上に座っているカエルや池に飛び込んで
いるかのようなカエル。
水中を泳いでいる様子のカメの親子やカニ . . .
蓮の周囲にたくさんの「いのち」がかかれていて
襖絵を見れば見るほど愛らしく
楽しい空間が広がっていきます。
また、華頂殿から望む「相阿弥の庭」。
室町時代に絵師として活躍した相阿弥の
作と伝えられ、粟田山を借景にその山裾を
利用した池泉回遊式庭園としてみごとです。
祇園からほど近い絶好な立地ながら、静かな
時間が流れておりますのでみなさまもぜひ、
訪れてみてはいかがでしょうか。
『青蓮院門跡』
〒605-0035
京都府京都市東山区粟田口三条坊町69-1
TEL 075-561-2345
駐車場は無いので知恩院の駐車場か
コインパーキングをご利用ください。